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大先輩の声

鈴木渉さん 令和4年3月31日退職

鈴木渉さん

経歴

埼玉県出身・昭和55年入社
高校卒業後、滝野川店で果物担当として配属され、榛松店でチーフに。その後バイヤーからリーダーになり西巣鴨店で店長に就任。南台店、竹ノ塚東店で店長を務め山信商店へ異動。様々な経歴を経て定年まで勤めあげられました。

コメント
入社して滝野川店で働きながら、早朝は市場まで買い出しに行き勉強していました。バイヤー時代では産地によって同じ商品を区別して売ることに挑戦。
当時では産地が別でもひとくくりに「トマト」として販売していたので、山形の出羽トマトにシールを付けてブランド化して販売しました。また出羽トマトが他トマトと混じらないように袋詰めにして販売する指示を各店に出しました。
同期に頭が良く、企画力もあるライバルがいたので負けないようにできることを積極的に取り組みました。最終的にライバルは自分よりも出世しましたが、努力の甲斐もあり店長になることができました。
店長になったときは、今まで青果一本でやってきたので、他部門について全く分からず、バイヤーから精肉の加工指示が出ても指導の仕方がわかりませんでした。また採用や事務処理をやるのが大変でした。分からないことが多くパンク寸前でしたが、部下やパートナー、仲間に恵まれてやりきることができました。
店長職でのやりがいは指示を出したことを部下がきちっとこなし、計画していた通りに売り上げが立つことです。沢山コミュニケーションをとり従業員の話をしっかりと聴くことが、良い店舗、良い組織を作り上げる秘訣だと感じました。
東川口店でチーフをやっていた時の店長は青果のスペシャリストでしたが、口出しせずに売り場を任せてくださいました。理由を尋ねると、「ちゃんと売り上げも作って結果を出しているし、なにより口出しすると萎縮してしまうだろ」とのことでした。この経験から自分も部下の作った売り場になるべく手や口を出さず、やりたい気持ちを抑えて部下にやらせてみるようにしていました。
東川口店で勤務していた時は、青果だけでセールもない日曜日に250万円売り上げたこともありました。開店前に40人、50人のお客様が並んでおり、価格の安さではなく鮮度の高い良い商品を買いに来られていました。開店前には鮮度の高い商品をビシッと並べ、「入れ換え70%」の合言葉で鮮度の高い野菜を上に、昨日売れ残った野菜は下にして販売しました。そうすることで、朝一で鮮度を求めてご来店のお客様には鮮度の高い商品を、午後ご来店する価格重視のお客様には、少し鮮度が落ちて価格が安くなった商品を提供できるようにしていました。お客様が求めていることを察知し臨機応変に対応することでお客様の信頼を獲得してリピーターを増やしたことが、そうした結果に繋がったのだなと思います。
今は市場で買い出しに行く経験ができませんが、市場には鮮度の高い野菜や果物だけでなく、鮮度の高い情報があり大変勉強になっていました。現在、山信商店での勤務で慣れない業務になりますが、先ずは今いるお客様を大切にすること。余裕が出てきたら顧客の拡大を見据えて仕事に励みたいです。
コモディイイダ