昨年12月ユネスコの無形文化遺産に「和食 日本人の伝統的な食文化」が登録されました。東日本大震災以来、風評被害を受けた日本食の信頼と回復が取り戻された嬉しいニュースでしたね。
「和食」と一言で表されても、種類も山ほどありますし、幅広いように感じますが、何が世界遺産になったのかな?と思った方も多いのではないでしょうか?世界的にブームになっている“寿司”それとも“天麩羅”?と。今回登録されたのは個々のお料理ではなく、『食文化』として登録されたのです。
その特徴は、
日本の年中行事と食文化の中で、今でも根強く残っているのはお正月のおせち料理ですね。
それでは、2番目に出てきた一汁三菜について、触れてみましょう。
ご飯、汁、主菜、副菜、副々菜と香物からなる五器盛りは、日本の代表的な献立で「本膳」と言われています。一般家庭には、江戸時代末期から明治時代初期に普及しました。献立をたてるうえで、一汁三菜を基本として考えていくと自然に栄養のバランスが良いメニューとなります。
◇献立を決めるのは、意外と悩むものですよね。そこで献立の立て方のヒントをご紹介します。
いざ、文章をみると大変そうですが、バラェティ豊かな調理法と素材を使うことよって、自然とたくさんの食品を摂取できるようになり、栄養のバランスも良く、たんぱく質、脂質、炭水化物の栄養素が保たれ、ご飯がとってもおいしく食べられるようになります。食生活は健康のバロメーターであり、生活習慣病の予防にもなります。外食が多い方も、この一汁三菜を頭の隅に置きながら、メニュー選びをすると良いですね。
和食は、海の幸、山の幸等多様な食材があります。しかもヘルシー素材が多く、季節感をさりげなく取り上げながら、年中行事との密接な関係を持って育まれてきた文化がすなわち『和食』なのですね。
食文化の世界遺産は「フランスの美食術」、「メキシコの伝統料理」、トルコの伝統料理「ケシケク」、スペイン、イタリアの「地中海料理」がすでに登録されています。
※来月の知恵袋も引き続き『和食』の基本、だしについて触れていきたいと思います。