今では冷蔵庫は生活に欠かせないアイテムですが、その昔は、食生活が自然に大きく左右され、いかに食物を長く貯蔵するかという事が非常に大事でした。そのため、保存食には食生活を豊かにしようとする先人達の知恵が詰まっています。
昨今では冷蔵はもちろんのこと冷凍技術もかなり高まり、四季を通じて、何でも口に入りますが、保存食は手作りの良さや四季を感じる楽しさを改めて、私達に教えてくれます。
この時期によく作るのは梅酒、また果実のシロップ等、そしてジャム等、これらのものを保存する場合、必ずビンに保存します。
せっかく作ったジャムにカビがすぐに出てきてしまった?なんて、経験はありませんか?そのときはやはり、手作りではだめなのかな?なんて思ったりしましたが、原因は保存するビンに有りです!きちんとビンを煮沸消毒すれば、長期保存可能です。
ビンに雑菌がついていると、中に何か入れたとき、雑菌が繁殖していくので、食品を入れる前にはビンを煮沸消毒します。
ジャムは煮あがって、熱いうちに消毒したビンに詰めていきます。
つまり、ジャムを作りながら煮沸するのは大変なので、6/10掲載のお料理歳時記の苺ジャム場合は、レシピの (3.) にある苺を洗って鍋に入れて砂糖をふっておいて置く間にビンを煮沸すると手順がよく仕上がります。
煮あがったジャムは煮沸したスプーンを使って、ビンに目一杯詰めて、きっちり、ふたをします。そして空気が入らないように逆さ、つまりふたのほうを下にして、熱が取れるまで、さまします。
ビン詰めしたものは冷暗所で保管します。ビンのふたを開けたものは、空気にふれるため、冷蔵庫に入れて、なるべく早く食べきるようにしょう。
作ったものが全部入る大きいビンに入れるよりも小さなビンに詰めることをおススメします。
ひと手間かかりますが、これをしておけば後できっと役に立つはずです。
せっかくの手作りジャムを出来るだけながく楽しむために、頑張ってやってみましょう!