レシピ / Recipe

美味しい食卓(食と色の関係)

今回は、いつも食べている様々な食べ物と色の関係について詳しく説明いたします。

人間が美味しいと感じるのは、五感(味覚・触覚・視覚・嗅覚・聴覚)の中でも視覚の働きが87%、嗅覚が2%、味覚はわずか1%といわれています。

こんな実験をしたことがあります。中身は全く同じコーヒーを赤・青・黄・こげ茶色の缶に入れます。これを実際に飲んでもらいました。味はいかが?と聞いたところ、黄色はうすい、茶色は苦い、青はちょうどいい、赤は濃いなど … 様々な意見がでてきました。色で味がここまで左右されてしまうとは …。種明かしをすると皆さん驚いていました。

視覚の情報はあなどれませんね。目隠しをしてモノを食べても味がわからないというのがうなずけます。

食事は、目で食べるもの。色は食欲を左右する大きな要素になります。

では、美味しい食卓を彩る食べ物の色について見ていきましょう。食べ物の色というとまず食材の色が浮かびます。

食材を固有の色で分けてみると …。

赤色の食材 赤色の食材 牛肉、豚肉、マグロ、紅ザケ、トマト、赤ピーマン、りんご、トウガラシ、イチゴ、スイカなど
橙色の食材 橙色の食材 人参、オレンジ、柿、マンゴー、みかん、生うに、いくら、味噌など
黄色の食材 黄色の食材 バナナ、かぼちゃ、トウモロコシ、卵、バター、レモン、パイナップル、大豆など
緑色の食材 緑色の食材 ほうれん草、きゅうり、ピーマン、アボカド、ブロッコリー、ズッキーニ、モロヘイヤなど
白色の食材 白色の食材 白米、もち、牛乳、豆腐、じゃがいも、大根、にんにく、うどん、パンなど
黒色の食材 黒色の食材 海苔、わかめ、ひじき、昆布、黒ゴマ、黒豆など
紫色の食材 紫色の食材 なす、ぶどう、ブルーベリー、ラズベリーなど

さらにこの分類を栄養面から見てみると

  • 赤色の食べ物は、動物性タンパク質や脂質が多く、主に筋肉や血液を作るもとになる。
  • 黄色・橙色の食べ物は、植物性タンパク質、ビタミン、糖質を含んだ物が多く、日々の活動を支えてくれる。

    → バナナ、レモン、パイナップルに多く含まれているクエン酸は疲労の原因となる乳酸を取り除いてくれるので疲労回復には必要不可欠。

  • 緑色の食べ物は、ビタミン、ミネラルを含んだ物が多く身体の調子を整えてくれる。

    → ピーマンやズッキーニには、お肌をいたわるビタミンCが豊富で、細胞の酸化防止、コラーゲンの生成促進、メラニン色素の沈着防止に効果がある。モロヘイヤは、お野菜の中でもカルシウム、カロチンの含有量はトップクラスで、抗ストレス、老化防止に効果絶大。

  • 白色の食べ物は、炭水化物や糖質を含んだ物が多く主にエネルギーになる。

    → 豆乳には、ビタミンB1,B2,B6が含まれており脳の機能を維持する働きを持っている。

  • 黒色の食べ物は、ミネラル、食物繊維を含んだのもが多い。

    → ごまに含まれる鉄、リン、カルシウム、マグネシウムは、骨粗鬆症の予防にも役立つ。

  • 紫色の食べ物は、ポリフェノールを含んだ物が多く、抗酸化作用がある。

    → ナスや紫いも、ブルーベリーに含まれるアントシアニンは、目の疲れにとても効果的。

このように、食材の色分けはそのまま栄養価の分類につながっています。この食材の色から選ぶという考え方を取り入れると厚生省が出している「一日30品目」という目標に近づきやすいそうです。

献立を考える際に細かい栄養素の事までわからなくても色を満遍なく取ることによって見た目にも美しく、美と健康を守る栄養バランスの取れた食卓になります。

そして、ゆっくりと良く噛んで腹八分目にすると、ダイエットにも繋がります。まさに、幸せの相乗効果ですね。

さあ、今夜の献立は決まりましたか?赤が足りなければトマトや人参を添えたり、緑が足りなければパセリを添えたりして、ちょっとひと手間かけて、楽しく、美味しい食卓を演出して下さい。

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