レシピ / Recipe

秋の色

紅葉のメカニズム!!
秋になると葉の色が、赤や黄色に変化するのはなぜ?

紅葉

10月の声を聞くと、日一日と秋が深まる感じがします。

秋のイメージを色に例えると、豊かな大地の色、柿・葡萄・くり等の収穫の色、紅葉・落葉の色といったところでしょうか。具体的な色としては、ブラウン・ボルドー・グリーン・オレンジ・パープル・ゴールドなど暖かく深みのある濃い色となります。

これらの色が食卓にならんだり、毎日行き交う道で目にしたりする事によって季節の移り変わりをすんなりと受け入れられる …。気が付けば秋が側にいる感じですね。

その中でひときわ気になる秋の色として、紅葉の色があります。

秋になると、まるで魔法をかけたかのように一斉に色づき、それは見事なものです。カエデは、世界で200種類、日本には30種類くらいあります。他にもイチョウ・カツラ・クリ・クヌギといった多くの種類の紅葉があります。

人をひきつけてやまない色。その秘密を探ってみました。

紅葉のメカニズム
広葉樹は、春から夏の間さかんに光合成を行ないます。この中心的役割を担っているのが、クロロフィル(葉緑素)です。クロロフィルは、太陽の光を利用して栄養素であるデンプンを作ります。 このクロロフィルの働きが、葉を緑色に見せています。秋になると、光合成の効率が悪くなりこのままだと栄養が行き渡らないだけではなく、葉裏からの水分の蒸発などで木が弱ってしまいます。そこで、エネルギーを節約するために木は、葉を落とす準備を始めます。葉の付け根に、離層という薄い膜をつくり養分や水分の行き来を出来ないようにするのです。するとは葉は、枯れはじめクロロフィルが分解される事によって葉の緑色は、薄くなっていきます。
赤くなるのは
舞茸赤色色素、アントシアニンの色です。今まで通り光合成によって作られたデンプンは葉の中に溜まっていき、分解されて糖に変化し、この糖から赤色のアントシアニンが作られ赤く色づいていきます。(カエデなど)
黄色くなるのは
舞茸黄色の色素、カロチノイドの色です。黄色く変化する葉の細胞には、アントシアニンを作る酵素はふくまれていません。カロチノイドは、クロロフィルとセットになって葉の中にある色素です。クロロフィルが分解されて緑が薄くなるに連れて黄色く色づいて見えるのです。(イチョウなど)
褐色になるのは
タンニン系の褐色色素、フェロバンの色です。フェロバンが合成されるため褐色に色づいて見えます。(クリ・クヌギなど)

紅葉は、樹木が生き延びるための秘策だったのですね。樹木全体は、枯れた状態にあっても紅葉する葉そのものは枯れて落ちるのではなく、養分が溜まりすぎて朽ちていくのです。

また、落葉は最後には堆積し根の栄養分となって木を助ける役目をします。

燃えるような紅葉と常緑樹の緑のコントラストは、絶妙です。

美しい紅葉の条件

  • 一年を通して寒暖の差があるだけではなく、一日の中での気温差もあること。
  • 空気が澄んでいて、葉が充分に日光を受ける事が出来るところ。
  • 湖や川などが近くにあり適度な湿度のあるところ。

まさに、風光明媚な場所と言う事ですね!!

この様に考えると「紅葉」ってもっと、はかなく美しいものだと思えませんか?

日光や尾瀬ではそろそろ色づき始めました。今年も、秋の色のハーモニーを楽しみましょう。

折角、四季のある日本にいるのですから、ちょっと足を伸ばして「紅葉狩り」なんていかがでしょうか?

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