レシピ / Recipe

土用丑のにどうして鰻を食べるの?

“土用”とは、俳句の季語では、夏ですが、実は年に4回あります。
立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間のことです。

うなぎと蒲焼中でも立秋前の土用の期間は、1年のうちでも最も暑い日といわれ、体調を崩しがち。また、“丑の日”には、昔から災難にあいやすいといわれていました。この頃は、体力も弱まり病気になる確率が高いとも考えられ、精のつくものを食べて、体力を回復させようと考えられたのが、土用丑の日の知恵だったのです。

この習慣は、江戸時代に始まりました。

きっかけは、ある業績不振に悩む鰻屋が平賀源内に相談したところ、「本日土用丑の日」と書き、これを店の前に張っとけと言い、それを店主が実行すると、たちまち「土用丑の日に鰻を食べると、精がつく」ということが江戸庶民の間に浸透し、大好評だったのです。平賀源内は今で言う、すばらしいコピーライターだったのです。広告大賞ものですね!

「鰻を食べると精がつく」というのは、栄養学的には …

鰻には脂肪だけではなく、たんぱく質、ビタミンも豊富に含まれています。特に豊富なビタミンAは、感染症にたいする抵抗力を高める栄養素であり、またビタミンB1は食欲を増進させます。このことから考えると、ある程度根拠ある発想と言えるでしょう。

また、鰻以外にも丑の日には“う”のつくものを食べると病気にならないと言われてきました。うどん、うり、うめぼし等です。土用丑の日、そこには昔の人々の大きな知恵袋がありました。

ここでちょっと鰻の最近の動向を …

6月に開催されたワシントン条約会議で、激減しているヨーロッパの鰻の稚魚の取引規制が決められました。中国での養殖、加工を経て日本に入る鰻の供給が大幅に減る可能性が予想されます。鰻の品不足ともに、日本の食文化の移り変わりを感じます。でも、せっかくの昔からの習慣です、是非食べておきたいものですね。

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